はじめに:
Maison Margielaの香りで始める新しい美容習慣
コートやニットなど重ね着が増える秋冬シーズンは、ファッションに加え纏う香りも衣替えをしたいものです。
ウッディやグルマン、スモーキーといった深みのある香りは、肌寒さが増す季節にこそ真価を発揮します。
今回ご紹介するのは、Maison Margielaの「REPLICA」フレグランスシリーズ。
秋冬の空気感に溶け込み、みなさまの魅力を引き上げる「By the Fireplace」「Autumn Vibes」「Lazy Sunday Morning」の3つとなります。
それぞれの特徴/ターゲット層を解説いたしました。ぜひ最後までお読みいただき、あなたの秋冬の装いにぴったりの香りを見つけてください。
1. 【厳選】秋冬におすすめの香水3選(REPLICA)
1-1. By the Fireplace

焚き火の温もりとチェスナッツの甘さ
この香水は、「真冬の山岳早朝、暖炉の温かさに包まれる心地良さ」という詩的な記憶を再現したフレグランスとなります。
凍てつく景色を眺めながら、暖炉で燃ゆる炎の温もりと暖炉にくべられたチェスナッツの甘い香りに包み込まれる…そんな情景を呼び起こします。
構成はウッディ アンバリーの香調で、肌に乗せた瞬間にピンクペッパーエッセンスやクローブオイルのピリッとしたスパイシーさが、真冬の冷たい空気を表現します。
しかしすぐに、香りの中心となるチェスナッツ アコードと、ガイアックウッド オイルやジュニパータール オイルのスモーキーで温かいウッディノートが立ち上がり、栗をローストしているかのような甘く香ばしい香りに変化します。
ラストノートでは、バニラ アコードとカシュメランが溶け合い、甘く濃厚な余韻を残します。この香りはグルマン(食欲をそそるような甘さ)の要素も含んでおり、大人のセクシーさと親しみやすい温もりを両立している点が最大の魅力となります。
寒さが厳しい季節に安心感と落ち着きを与えてくれるアイテムで、秋冬の主役級のフレグランスです。
- イメージ:
暖炉の前、カシミヤのセーター、スモーキーな甘さ - 香調:
ウッディ アンバリー
1-2. Autumn Vibes

森林の紅葉と歩道の香り
この香水は「秋の雰囲気」を体現しており、「森林の紅葉と歩道の香り」というアウトドアの記憶を呼び起こすフレグランスとなります。
舞台は紅葉が色づき、金色に輝く錦秋の森の情景です。
歩道を覆う落ち葉に足を踏み入れるたびに響く、カサッと乾いた音や、パキッと小枝が割れる音、苔が生えた古い大木から滲む樹液の匂い。自然と一体になれる心地良さと、アウトドアを楽しむ穏やかな秋のひと時を再現しています。
香りのタイプはウッディ スパイシー。
爽快感を含むシダーウッドやモスの香りを軸に、トップではピンクペッパーやコリアンダー、カルダモンがスパイシーに彩り、乾燥した秋の空気感を見事に表現します。このスパイスが香り全体に奥深さを与えています。
ミドルからラストにかけては、シダーウッドやモスといったるウッディなノートが深く長く持続します。
ジェンダーレスにお使いいただける落ち着いたトーンで、比較的穏やかで洗練されたウッディノートをお求めのみなさまにおすすめです。自然の息吹を感じさせる落ち着いた香りが、みなさまの清潔感をより一層引き立てることでしょう。
- イメージ:
紅葉の森、革靴で落ち葉を踏みしめる、知的な大人の装い - 香調:
ウッディ スパイシー
1-3. Lazy Sunday Morning

やわらかな肌がまとうリネンの香り(フローラル ムスク)
「REPLICA」シリーズの中でも絶大な人気を誇るこの定番の香りは、秋冬の概念を象徴する一本として強くおすすめいたします。
テーマは「フローレンスの清々しく晴れた日曜の朝、洗い立てのリネンのシーツがなめらかに肌を包み込む」という極上のリラックスタイムです。
香調はフローラル ムスク。
トップではペアー アコードやアルデヒドが洗い立てのリネンのような爽やかで清潔感のあふれる印象を与えます。ミドルではリリー オブ ザ バレーやアイリスといった繊細なフローラルノートが重なり、清々しい朝の光が差し込むような優しいフェミニンさを演出します。
ラストに広がるのが、香りの核となるホワイトムスクと、アンブレット シードがもたらすほのかな温かさと肌の香りのような親密感です。ムスクの温もりが寒い季節の肌に心地よく、静かで優しい印象を与えます。
外出用としてはもちろん、お風呂上がりや寝る前のリラックスタイムに使用することで自身の心を落ち着かせる極上のインナーケアにもなることでしょう。美容やメンタルケアの要素も兼ね備えた万人受けする香りとなります。
- イメージ:
清潔なリネンのシーツ、日曜日のまどろみ、肌に馴染む石鹸の香り - 香調:
フローラル ムスク
2. 香水の選び方とおすすめシーン
香りの差分とおすすめユーザー解説
REPLICAシリーズは単に香りを纏うだけでなく、記憶を呼び起こすというコンセプトに基づいています。
今回ご紹介した香水はそれぞれ異なるシーンを表現しており、みなさまのライフスタイルやイメージに合わせて選ぶことが可能です。
| 香水名 | 特徴 | イメージ | おすすめシーン |
| By the Fireplace | スモーキー グルマン ウッディ | 炎の熱濃厚な甘さ セクシーさ | デートや特別な夜 深みと存在感を求める男女 |
| Autumn Vibes | ウッディ スパイシー モス | 大地のぬくもり 静けさ 知的な落ち着き | オフィスや日常使い 落ち着きと洗練を求める男女 |
| Lazy Sunday Morning | フローラル ムスク リネン | 肌/体温の優しさ 清潔感 リラックス | インナーケア 万人受けを求める 優しい印象を好む男女 |
最も濃厚で、秋冬らしい存在感とセクシーさを求めるならば「By the Fireplace」がおすすめです。
暖炉の火のようなパチパチとしたスパイシーなトップから焦がしたチェスナッツのような甘さが広がるこの香りは、寒空の下でも強く印象を残します。夜のデートや冬のイベントといった特別なシーンに最適です。体温が上がりやすい箇所に少量つけるだけで、官能的な温かさが持続します。
一方で、「Autumn Vibes」は穏やかで知的なウッディノートとなります。
「紅葉の森を散策する」といった日中の静かな情景を表現しています。甘さは控えめで、オフィスカジュアルやビジネスカジュアルにも違和感なく溶け込みます。知的で落ち着いた印象を与え、美容や化粧品の繊細な香りの邪魔をしません。自然の息吹や落ち着きを感じたいみなさまに選んでいただきたい一本です。
そして、「Lazy Sunday Morning」は清潔感と爽やかさを重視したい方に最良の選択肢となります。
「やわらかな肌にまとうリネン」のコンセプトから、体温を感じさせる優しい温もりが生まれます。特に、香水初心者の方や、万人受けを意識したい方、あるいは自宅でのリラックスタイムに香りを楽しみたいという方に、季節を問わず愛用していただきたい名香です。
清潔感あふれる印象は、美容意識の高いみなさまにとっての最高の化粧品となるでしょう。
おわりに:
今回ご紹介した香水は、Maison Margielaの「REPLICA」シリーズが持つ高い再現性と記憶への訴求力をひしひしと感じることができます。
ご自身の装いや気分に合わせて最適な「記憶」を纏い、美容とファッションの質を高めてみてください。